腕時計のケースに使われる新しい素材
腕時計のケースに使われる新しい素材
加工技術の発展に伴い、これまでの定番素材とは全く異なる素材で腕時計のケースが作られるようになりました。目的に応じて素材を使い分けたり、組み合わせたりすることの自由度も高まり、ブランド腕時計でも「人とは違う」という付加価値を漬けるために、希少な素材を採用することも増えました。
チタン
チタンは金属アレルギーが起こりにくい素材として、医療用で用いられることが多かった素材ですが、その耐蝕性や独特の色合いなどから腕時計の素材として使われることの多い素材でもあります。ステンレスよりも密度が低いので、同じ大きさであれば軽いのも魅力です。イオンプレーティングによる表面加工も有用なため、いろいろなところで使われています。シチズンやカシオのように性能や機能をセールスポイントにしているブランドでの採用が多いです。
アルミニウム
AppleのPCやスマホで広く知られるようになったアルミニウムですが、腕時計では比較的前から使われている素材です。軽くて丈夫なのですが、打ちキズはつきやすいため、表面に何らかのコーティングを施して使われることが多いです。ブルガリの腕時計が有名です。最新のモデルではアルミニウムの表面に小さな穴を開け、そこに樹脂を流し込んでマーブル(大理石)様にしたケースも登場しています。
セラミック
セラミック、いわゆる陶器製のケースもあります。陶器を想像してもらえるとわかると思いますが、キズや水などには強いですが、衝撃や落下には弱い素材です。シャネルの腕時計が有名ですが、ロレックスのスポーツモデルではベゼルのみセラミックを採用しているモデルもあります。加工技術の進化が実用に結びついた最たる例といえるでしょう。
マグネシウム
いよいよここまで来たか、という感のある素材ですが、より安価に製造できるようになればプラスチックを代替する可能性もある、と言われるほど使い勝手の良い素材です。アルミニウムと比較されることが多いですが、アルミニウムと比べてさらに軽く、加工しやすいのが特徴です。ブルガリでの採用実績があります。
無限大の可能性
前述のアルミニウム+樹脂のように、無垢素材である縛りを無くすだけでケース素材のバリエーションは無限と言っても過言ではないでしょう。各ブランドの方向性や技術力が垣間見れるところでもありますので、新作の腕時計は素材に注目してみてみてください。
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公開日 | 2018年1月5日 |
著者 | watchjournal-admin |
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