腕時計を使った日にやるべきメンテナンス

腕時計を使った日にやるべきメンテナンス

腕時計のメンテナンス

「腕時計のメンテナンス」というと、時計店や修理店に持ち込んで……をイメージします。しかし、自分でできる手軽なメンテナンスもあります。頻度や費用の違いを基準に、腕時計のメンテナンスは大きく3つに分けることができます。まず、費用がそれほどかからず、毎日できるメンテナンス(A)。半年から1年に一度行うメンテナンス(B)。そして、数年に一度行う大掛かりなメンテナンス(C)です。

その歴史の大半を高級品として大切に扱われていた腕時計ですが、クォーツの腕時計が普及することで、腕時計は誰でも手にすることができるものになりました。その結果、使い捨て感覚で腕時計を使うことも増えましたが、腕時計の需要が減った後は再び腕時計の高級化が進みました。この記事の読者も興味があるのは高級腕時計、ブランド腕時計の方だと思います。そんな腕時計を使ったその日にやるべき「毎日できるメンテナンス(A)」について紹介します。

腕時計を外す時が一番危ない

腕時計を着けない人の多くが「着けていると腕が疲れる」ことを理由にあげます。腕時計は100g前後のものが多いようですが、腕時計を着けるとなんとなく腕が重い、だるいと感じるのは腕時計を使ったことがある人であれば誰でも体験したことがあるはずです。それ故に、家に帰るとまず腕時計を外す、という人も多いのではないでしょうか。実は、この「腕時計を外す」瞬間が一番腕時計を壊す可能性が高いのをご存知でしょうか。腕時計のトラブルの大半は「落としてしまった」ことによるものです。腕時計は絨毯やソファのように柔らかいものが下にある環境で外すようにしましょう。机などに向かって、座った状態で外すのがベストです。

乾拭きが基本

毎日のメンテナンスの基本は「乾拭き」です。一日使った腕時計は汗や埃で汚れています。これらを蓄積させてしまうと大きなトラブルの原因となります。毎日乾拭きするだけで、きれいな状態を長く維持することができるのです。乾拭きにはセーム皮マイクロファイバークロスなどがおすすめです。また、キズなどの状態の変化にも気づくことができますので、使用毎の乾拭きはおすすめです。汚れが落ちにくいときは、クロス側に少しだけ水をつけて拭うと大抵の汚れは落とすことができるでしょう。水道の流水に腕時計を直接あてる、というようなことは避けた方が良いのはいうまでもありません。

保管する場所に注意

外した腕時計を保管する場所にも注意しましょう。財布、スマホ、腕時計、鍵といった、出かけるときに必ず持つものをセットにして置いている方も多いと思いますが、スマホや携帯の近くにはできる限り置かないほうが懸命です。部品が磁力を帯びると、腕時計の精度が落ちることがあります。同じ理由で、スピーカーなど磁力が強いものの近くも避けましょう。また、水道の近くや加湿器の近く、窓の近くも避けたいです。さらに、落ちる可能性のある高所もNGです。じゃあどこに置けばいいの?という疑問が浮かびますが、時計専用の保管ケースがあると便利です。自動巻の腕時計であればワインディングマシーンなどもよいでしょう。

簡単なことを毎日続ける

乾拭きすることも、保管場所を決めることも、とても簡単なことです。ただ、腕時計を使った日に毎回続けられるかどうかというとなかなか難しいのが事実でしょう。腕時計はあくまでも道具ですので、ガンガン使うべきものだとは思いますが、少しでも長く、トラブルなく快適に使うためにも、初めて着けた日の気持ちを忘れずに、僅かな時間でよいので腕時計の簡単なメンテナンスに気を使うのも悪くないのではないでしょうか。

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公開日2018年1月1日
著者watchjournal-admin

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